もち衛門のひとりごと

日常の事や仕事のことをつづってます

温度差

高齢で独居の親戚が自宅内で転倒した。
後ろ向きに転び暫くは痛みで動けなかったそうだ。
どうやって転んで何処に何処をぶつけたかもわからず。
痛みが「我慢できる痛み」まさに『許容範囲』だったそうだ。
なので、そのまま普通に暮らしていた。転倒2日後、デイサービス利用日。
デイで腕の腫れや変色のことを訊かれ転倒したことを話した。
多分、本人が痛み等を訊かれ「大丈夫」と返答したんだろう。
腫れもあったので湿布を貼った。
その翌日は、持病で病院予約していたが足が痛くて歩行に不安を感じたようで
転倒4日後に病院に一緒に行ってほしいと連絡をしてきた。
そこで、話を聞いて転倒して腕が腫れていることを初めて知った。
見に行くと
反対側の手の倍以上に腫れがあって、指の第1関節から肘下まで変色、熱感もあった。
太腿にも小さな変色が一つあった。
歩き始め等足に体重がかかるたびに痛みがあるという。
持病の診察を後日にして、整形受診。手首の骨が折れていた。
足の痛みは大腿骨にひびが入っていたためだった。
腕の腫れは少しづつ引いてきているが、足の痛み(股関節)は増大。
入院の必要はないと医師が判断したため、自宅療養となった。
でも、家事ができない。ずっとついていてあげることも出来ず
再度の転倒の可能性もあるためショートステイ利用となった。


うちの親戚に限らず・・・


高齢の方は我慢強い方が多いし、家族に心配をかけたくないと考える方も少なくない。
なので
ぶつけた個所が変色して、腫れあがり、熱感もあるけど、痛みが許容範囲。
「動くし、これくらいなら大丈夫」と放置する方もいる。
認知症の方は、余計痛みに対して鈍感になるのか忘れるのか
訊くまで「痛い」と言わない方もいる。でも、
変色していて、腫れ・熱感もある場合は、ご本人が
「これくらい、大丈夫」と言っても絶対に、病院に行ってほしい。
結果、捻挫かもしれないけど、もしかしたら骨折かもしれない。
他の場所が折れてる可能性もある。
そのまま、放置すると、治りも悪いし将来歩行に支障をきたす可能性もある。


過ぎてしまったことを考えても、しょうがないかもしれない。でも・・・


本音を言ってしまうと・・・なんでデイの職員は
変色を見て連絡をくれなかったのか。と思ってしまう。
せめて、ケアマネにでも連絡をしてくれていれば
もう少し早い段階で医療職に繋ぐこともできて、
たとえ許容範囲だったとしても、痛みを我慢することも
元々、歩行時のふらつきと腰痛があったから歩行に自信はなかったけど
更に歩行に不安を感じるようには、ならなかったんじゃないだろうか。
まして、相手は認知症を患っていて独居だ。
何を見てるんだろうか?デイには常勤ではなくても看護師がいるはずだ。
迎えに行って、血圧測って、運動して、昼食提供して、入浴して、送って。
だけが、仕事内容ではないだろう?そんなはずは、ない。
何か、変化があれば報告するのも業務の一環のはずだ。


それとも、違うのだろうか?

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