もち衛門のひとりごと

日常の事や仕事のことをつづってます

現場の話・病院篇

今日は介護現場の話を少し。
これから、介護の仕事を始めようと考えてる人や興味がある人の参考になれば
と思う。あくまで自分の経験上の話だ。
私は今まで、病院(療養型)・有料高齢者住宅・訪問介護で就業してきた。
同じ介護の仕事でも、働く場所によって経験できることが微妙に違う。


病院は、形態も様々で私が働いたことのある療養病棟は寝たきりの方が多かった。
一日の業務は、おむつ交換と体位交換(枕などを使って姿勢を変える事)、
整容(身なりを整える事、顔拭きや髭剃りなど)、入浴介助などの
「身体介助」と言われるものが一日の大半を占める。
当然、亡くなる方もいる。2~4交代制で早番・日勤・遅番・夜勤などの時間勤務。
日曜祝日など関係ない為、休み希望を入れないと休めない。


病院勤めの良いところは、職員の人数がそれなりにいる事。
人数がそれなりにいるってことは、人間関係も存在するし、本当に色んな人がいる。
職種も多様だ。医師、看護師、介護職、リハビリスタッフ、事務職…。
時間に追われる為、キツイ言葉で注意を受けることもある。
人の命と向き合うことも多いので、厳しくもなるのだが
どんな職種でも同じだろうけど、理不尽だと思うことも当然ある。


身体介護の経験が出来ること。
これは、病院以外で務めるときに結構大切な部分だと個人的に思うところ。
何年も介護の仕事をしていても、移乗介助、おむつ交換、入浴介助などの身体介助を
したことがないという人が結構多いものだ。
基礎研修などで学ぶ介助は軽度のものが多いが、現場で通用しづらいこともある。
重度の介助をこなす経験がしっかりとした形で出来るのは、仕事を続けていく上で
貴重な時間にもなる。


残業がほぼない事。
子供の保育園のお迎えや、小学校低学年の子がいる、習い事の送り迎えなどが
ある時は、時間がはっきりわかるのでが動きやすい、予定が立てやすい。


医療職が常時いるので、患者さんの急変時は心強い事。
顔色が悪い、反応がいつもと違うなどしたときに直ぐに対応の主体を任せられるのは
病院ならではでもある。もちろん、手伝えることは手伝うべき。
そこも、貴重な経験の一つになる。


制服があるのも、病院のメリット。かな。


残業がないということは、
決められた時間に決められたことをやり終わらせる必要がある。
一人で介助をすることは、
ほぼないので一人一人の患者さんに時間をかけて関わることは難しいことが多い。


「一人一人と関りをもって、仕事をしたい」というなら、
個人的に病院はお勧めしない。

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